年中組 美術指導

10月「木を描こう」

こんにちは!

年中の絵画造形正課指導講師の三石つねおです!

運動会も終わり、肌寒い日も増え秋がだんだんと深まってきました。

三ツ池公園に行くと、落ち葉やどんぐりもたくさん落ちていて、子どもたちにとっては「宝物」のように大切に拾って遊び道具になったりしていますね。

今回は「木を描こう」という絵画制作を行いました。

内容としては、絵の具の筆の使い方、混色の手法を学ぶというものでした。

アートは日常の延長上にあるものです。

今の季節の秋の紅葉、どんぐりや落ち葉など身の回りにある自然の色を発見すること、改めて表現することで「感じる力」を育みことにもつながっています。

大きな木についている「葉っぱ」がなぜ色が毎年この季節になると変わるんだろう?

素朴な疑問を投げかけると子どもたちなりの知識をもとに「感じたまま」に意見を伝えてくれます。

正しい知識を伝えるのではなく、自分なりの「なぜ?」を感じ、考えることがとても大切です。

色を混ぜることについてもそうです。

「黄」と「赤」を混ぜるとどんな色ができるか、大人は知識をして知っています。

子どもたちも何となく知っています。

でも同じオレンジ色ができても、

「隣のお友達のオレンジと、自分が作ったオレンジ色は何だか違う。」

いいですね〜。

疑問ポイントが見つかりました。

自分なりの「考察」をもとに混色を調整し試し始めます。

さまざまな自分にしかない「とっておきの知識」が体感を伴って学び始めます。

これが本当に知識であり、学びの基本です。

今は情報社会です。

何でもググれば情報は溢れるぐらいに私たちに降りかかってきます。

これはとても大変怖いことです。

謝った情報も同じぐらい溢れているということです。

自分の知識として手に入れるためには「自分で」選び抜かないといけません。

私は今回のアートを通して、子どもたちに「自分で考えることの楽しさ」「いくつも答えを導き出すことの面白さ」「他者との違いをポジティブに受け入れること」を育みたいと思って指導をおこないました。

それぞれの大きな秋の「木」がたくさんできました!!!

ぜひじっくり子どもたちに「この木はどうな風に描いたの?」「この葉っぱの色はどんな風に色混ぜしたの?」「この木にいる可愛い動物ちゃん教えて」とたくさんのポジティブな空気感で質問してあげてくださいね。

それぞれの「想い」を伝えてくれます。

その大切な気持ちのこもった「想い」は子どもたちからの大事な「ラブレター」という気持ちで受け止めてくださると嬉しいです。

次回は11月です!

11月は「観察画」絵画制作をおこいます。

〜ものを見て描く〜

観察画は「もの」の本質を深く理解し見抜くことの大切さを感じるものです。

これは大人でもむずかしい。

なぜなら、人は「自分の都合の良いように、物事を受け止める」脳の性質が影響してしまっています。

デッサンや観察画は、主観でなく、相手、モノの立場になった捉え方を考えることが観察画の行き着く先のゴールだと思います。

子どもたちはまずは「観る」ことってどんなこと「五感で感じる」全身で「もの」と対面することから観察画にチャレンジしていきます!

 
 
三ツ池幼稚園美術教室

三石恒夫(みついしつねお)

美術教室サイトhttps://www.docodemo-art.com/member/class/cid171/