6月美術指導

6月「ウェットティッシュのデカルコマニー」
 
こんにちは!
年中の絵画造形正課指導講師の三石つねおです!
6月も年中の学年でのアートの制作指導をさせていただきました。
 
今月は「ウェットティッシュのデカルコマニー」という制作をおこないました!
キーワードは デカルコマニー です。
 
「デカルコマニー」とは、フランス語で「転写」を意味する、シュルレアリスムの芸術技法です。
紙などに絵の具を垂らし、乾かないうちに別の紙を押しつけると、予想もできない面白い模様が現れます。
オスカル・ドミンゲスによって確立されたこの技法は、いまや幼稚園や保育園、小学校で大人気。画用紙に絵の具をポンポンと置き、紙を半分に折って開くと、左右対称の美しい模様が現れる……あれがデカルコマニーなのです。
 
 
この課題でどんな力育つの?・・・子どもたちの「見立てる力」「しなやかな発想力、対応力」が育ちます!
 
ウエットティッシュのデカルコマニーは絵の具をつけたウエットティッシュが偶然作り出す面白い形や色を感じ楽しみ、それを見ながら見立て遊びをするカリキュラムです。紙を開いた時にできている形は
子どもにとって新鮮な面白さがあります。なんの形かわからない偶然できた形を指導者と「何に見えるかな?」「面白い形だね」などとお話ししながら、形をなにかに見立ててクレヨンで加筆し変身させます。
 
子どもたちは生活の中で身の回りのものを何かに見立てるということを自然にやっています。バスのフロント部分を顔に見立てたり、積み木などは食べ物にも電車にも変身できます。また、手型を押したり、ハンコ遊びをしたりと 形の跡が残ることにも興味を持ちます。そんな子どもの特性を生かし、正解がない中で自由に自分の発想を楽しみながら制作していきます。
 
日常の中で子供たちは何気なく、たくさんのアートに携わっています。
アートは、何か絵を描いたり、工作を作ったりするだけでではりません。心の感受性を育んでいくことも大切な要素です。アートは普段の生活の中で経験したことで心が感じ、日常の何気ないあそびの中で感受性がすくすくたくさん育まれます。
 
生まれて数年のことどもたちにとって毎日の活動のどの一つをとっても新しい出会いでワクワクが満ち溢れています。
長く生きてきた私たちにとっては当たり前なことも子供達にとってもは「宝物」な経験ばかりですね。
「もっと楽しみたい!」とどうすればいいか考えてばかりです。
こうしたらもっと面白いんじゃないかな、こうしたらウキウキしちゃう!やってみようかな、試してみようかな、閃いたり、工夫したり。
 
自分だけの正解を作り出していく遊びこそが「アート」です!
だからこそ、チャレンジすることが当たり前ですし、チャレンジすること自体が楽しいと感じる心が育ちます。
 
チャレンジすることは好奇心が育っている証拠でもあります。
それは自ら学びたいという知的探究心が育つことにもつながります。
 
子どもたちにこのような難しいことを知って欲しいということではなく、今回の制作遊びを通してそういったことをまずは体感してもらえれば嬉しいです。
 
次回は9月です!
夏休みが終わったらまた楽しくワクワクアートをやっちゃいます!
何卒よろしくお願いいたします!
 
三ツ池幼稚園美術教室
三石恒夫(みついしつねお)
教室ページhttps://www.docodemo-art.com/member/class/cid171/